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【赤膚焼窯元 大塩昭山】奈良絵抹茶茶碗「並形」
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愛らしい奈良絵が描かれたお抹茶茶碗です。伝統的な赤膚型と呼ばれるお茶碗で、茶だまり(二重)や口造り(五山)に特徴があります。その他、様々な工夫が凝らしてあるので楽しみながら見てみてください。
奈良の伝統工芸品「赤膚焼」
奈良を代表する伝統工芸品である赤膚焼は小堀遠州の好んだ遠州七窯のひとつに数えられ、特にお茶の道具を造る窯として始まりました。大塩昭山の窯がある赤膚焼の里、赤膚山は、古の平城京の南西部に位置し、青丹よしの詞どおり古来より良質の陶土の産する所でした。
作品には灰釉を使った乳白色のものが多くみられ、奈良絵とよばれる上絵がつけられています。
奈良絵はお釈迦様の生涯を描いた 「過去現在因果経 」(お釈迦様の一生を描いた経典)をお坊さんが絵解きで説法をしたのを描きだしたのが始まりです。
現代では奈良の風景 三笠山や鹿、春日の鳥居、正倉院文様(瑞鳥や宝相華)、昔の物語(御伽草子や室町時代から江戸時代に描かれた絵本)などといった、色々な紋様が組み入れられて奈良絵になっています。
赤膚焼窯元 大塩昭山のお茶碗について
赤膚焼は豊臣秀長が茶道発祥の奈良の地でお茶道具を作る様に命じたのが始まりと言われています。そのため、お茶を美味しく飲むための色んな工夫がされています。
例えば、茶碗の内側の底にあるくぼみを「茶だまり」と呼びますが、この「茶だまり」が2重になっているのが他の焼き物にはない最大の特徴です。茶筅を振るときに泡立ちが良くなるように考案されたものと考えられます。
他にも、中国思想にある所の五山(霊験あらたかな山)や日本の陰陽五行説になぞらえた5つの山と谷が飲み口にあり、こちらも赤膚焼の特徴となっています。
その他、様々な工夫が凝らしてあるので楽しみながら見てみてください。