奈良県最古の醤油蔵「マルト醤油」の復活
国史跡唐古・鍵遺跡や卑弥呼伝説の纒向遺跡、大神神社や檜原神社、村屋神社といった日本の黎明期を感じることが出来る奈良県田原本町で1689年に創業された奈良県最古の醤油蔵元「マルト醤油」。
地元で採れた大豆と小麦にこだわった⾵味豊かなお醤油は皇室御⽤達でもありましたが、戦後の原材料不足から1949年頃に閉業を余儀なくされました。
2011年、18代目当主が、330年間守られてきた蔵に眠っていた800点以上の古文書を読み解き、祖父の代で途絶えた醤油づくりの復活に挑戦。蔵には、古文書のほかにも醸造場や職人の居住棟、江戸時代から引き継いできた道具類が当時のままに残されており、その蔵の中から奇跡的に生き残っている蔵付き菌が発見されました。
「多くの皆様にもう一度マルト醤油を堪能してもらいたい」
300年にわたる伝統のマルト醤油を復活させるとともに、地域の人が代々守り継いできた醸造文化や歴史をまるごと感じられる場にするため、泊まれる醤油蔵として歩み始めることになります。
泊まれる醤油蔵「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」
2020年8月 、「マルト醤油」再興と同時に、奈良県伝統の建築様式「大和棟(やまとむね)」をそのまま活かしてリノベーションした泊まれる醤油蔵「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」及び大和の伝統料理を提供するレストラン「蔵元料理 マルト醤油」が開業しました。
奈良盆地のさまざまな所から多くの人々が醸造に携わり、守り継いできたマルト醤油蔵元。
客室のコンセプトは、かつての醤油蔵元の使われ方を基に設計されています。
大和の原風景を望み、当時の空気や蔵人の生活を感じながら、ゆっくり流れる時を味わっていただけます。
70年の時を経て復活した「マルト醤油」
2022年3月、2年間じっくり丁寧に仕込む天然醸造製法でつくられた、“香りの豊かさとほのかな甘さ”を醸す醤油が完成し、「大和一雫」として約70年ぶりの販売に至りました。
昔ながらに地元で栽培される貴重な大豆と小麦のみを使用した「大和一雫」は、醤油をしぼり、火入れ、ろ過もしない生の状態の「生揚げ」と呼ばれており、一般的にはほとんど流通することがなく醤油蔵併設の直売所だからこその一品となっています。
【マルト醤油】『大和一雫』生揚げ
【マルト醤油】『大和一雫』もろみ塩
【マルト醤油】『大和一雫』もろみパウダー
このお醤油を使用したお食事は、“泊まれる醤油蔵”である「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」及び「蔵元料理 マルト醤油」にてご堪能いただけます。
NIPPONIA 田原本 マルト醤油で、本物の絞りたてのマルト醤油を、五感でご堪能ください。
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