なら酒スク　～第十一回　美吉野醸造～

発祥の地「奈良」の酒を、広くお客様に知ってもらい、そしてファンになって頂きたい。

そんな想いではじめたのが、奈良の日本酒に特化したサブスクリプション（定期購買）サービス『なら酒スク』です。
毎月、奈良の様々な酒蔵のお酒をお届けしつつ、酒蔵に関する情報発信を通じて、お客様にとっても、また酒蔵にとっても、新たな「出会い」を創出できればと考えています。

こちらの記事では、毎月届くお酒とおつまみを取り上げます。ぜひ「なら酒スク」で奈良のお酒をお楽しみください。 

11月の酒蔵

　日本酒「花巴（はなともえ）」を醸す美吉野醸造は、千本桜で知られる奈良吉野で豊かな自然の恩恵を受け、明治45年の創業より「風土に寄り添い、人の心に感銘を与え、腑に落ちる酒」をモットーに酒造りを行っております。

　奈良・吉野がある紀伊半島は、山深いその立地ゆえに昔から様々な保存食文化が根付いています。「花巴」は吉野の風土や文化、地域の産業である農業や林業と共に歩む酒造りを目指すなか、自然の調和「酸を抑制するのではなく、酸を開放する酒造り」にたどり着きました。

　それは酸っぱいのではなく、余韻と複雑な味わいが酸味と美しく調和した日本酒です。製法が纏う酸の質感を大切に醸すことで、抑えきれず溢れ出す奈良吉野の情景を愉しめます。

　美吉野醸造では、醸造する全ての日本酒を「奈良県産契約栽培米」、「酵母菌無添加」で自然醸造し、より地域に根差した酒蔵として酒造りに邁進しております。

11月の日本酒　

「花巴 水酛火入」「花巴 四段生酒」

花巴 水酛火入

水酛は室町時代の僧侶が創醸した、生米を水に漬け乳酸菌を生み出す製法を基に醸したお酒。まるでヨーグルトやチーズを思わせる、まさに発酵を感じるニュアンスがあります。

腐敗、発酵、醸造に対して先入観という垣根のない時代の酒造りだからこそ出せる味わいです。

花巴 四段生酒

山廃の持つワイルドな酸。“四段掛け”を用いる事で、荒々しい酸だからこそ甘みを備えることでバランス良く楽しめるお酒に仕上げております。

無濾過生原酒で瓶詰しておりますので、フレッシュな酸を保ちながら四段の甘みの濃厚さとのバランスにより米の果実感を愉しめるお酒です。

ラペッシュのバニラマカロン

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