芳村酒造(千代の松)〜古くて新しい日本酒の可能性を探る〜
今回お届けするのは「千代の松」を醸造する芳村酒造。歴史ある建物が残る宇陀松山地区に蔵を構え、歴史を紐解き、時にはユニークな酒も仕込む芳村酒造のこだわりに迫ります。
1.芳村酒造の歴史
「千代の松」歴史を紐解く造り
芳村酒造の歴史はは織田家の城下町、大和の国宇陀の地で稲戸屋源三郎が酒造りを始めたことに始まります。海抜330メ-トルに位置する宇陀で、 豊かな高原の良水と澄みきった大気、 山田錦を始め、良質の米を厳選し、 寒冷地ならではの、酒造りに最適の恵まれた気候と風土、 その中で育て醸し出された「きよらか」で「さわやか」 そして「まろやか」な古代万葉のロマンを秘めた味と香りの清酒「かぎろひ」と、 百余年の歴史の流れの中で、愛飲されて来た伝統の酒「千代の松」を醸しています。
2.芳村酒造のこだわり
歴史を紐解き、探究する「芳村酒造」
芳村酒造では淡麗辛口の「千代の松」をはじめ、フルーティーな香りが特徴の「かぎろひ」などを醸造しています。歴史を紐解き、探究するということで500年前に書かれた興福寺の「多聞院日記」に記載のある僧坊酒の作り方を再現した「神仏習合の酒」も醸造しています。こちらのお酒はなんと磨きが95%!お米をほとんど磨かない昔ながらの作りでうまさを閉じ込めました。
他にもイタリア米を使用した「千代の松 イタリア」など他の蔵では見たこともないお酒もラインナップに並びます。
古いだけではなく、新しさも探っていく、そんな飽くなき探究心が芳村酒造のこだわりです。
こうした特徴的なお酒はしっかり話を聞いてから飲んでほしいとのこともありあまりお目にかかることがありませんが、ぜひ直接蔵元を訪れてそのこだわりを感じてみてはいかがでしょうか。
3.芳村酒造の代表酒おすすめの飲み方
・【芳村酒造】純米大吟醸 かぎろひ
50%に精白した酒造好適米で醸造した純米大吟醸です。百数十年の芳村酒造の技術が結集して漸く「きよらか」で「さわやか」でそして「まろやか」な古代万葉のロマンを秘めた味と香りの「清酒かぎろひ」を造りました。フルーティーな香りと淡麗ですっきりした味わいを冷やしてお楽しみください。
・【芳村酒造】特別純米 千代の松 奈良うるはし
日本酒発祥の地とされる菩提山正暦寺より分離された酵母を「奈良うるはし酵母」を奈良県産米「露葉風」を用いて醸造した奈良生まれの日本酒です。
淡麗ですっきりとした味わいのお酒で、冷しても燗でもお召し上がりいただけます。
・【芳村酒造】こだわりの2本セット
フルーティーな香りと淡麗ですっきりした味わいをもつ「純米大吟醸 かぎろひ」、奈良うるはし酵母」と奈良県産米「露葉風」を用いて醸造した奈良生まれの純米酒「特別純米 千代の松 奈良うるはし」芳村酒造こだわりの2本セットです。