西内酒造(談山)〜ここに佳き酒有り〜
今回お届けするのは「談山」を取り扱う西内酒造。談山神社のふもとで「佳き水、佳き米」に恵まれ、丁寧に酒を醸す酒蔵のこだわりに迫ります。
1.歴史
150年以上の歴史
西内酒造は明治10年に桜井市多武峰にある、紅葉で有名な談山神社の一の鳥居のそばで創業しました。昔から此の地は酒造りに適していたようで談山神社のありますところに妙楽寺という大きなお寺がありました。
明治の神仏分離令でなくなってしまいましたが、このお寺で僧坊酒が造られていました。此の寺のお酒は奈良市郊外にあります正暦寺の僧坊酒と並び称される美味しいお酒であったようです。このお寺のあったところから当酒蔵に流れてきます川の伏流水でお酒を造っています。
水は酒の成分の80%を締めますので、酒造りにおいてとても重要です。
(明治10年建築 西内酒造 蔵風景)
2.こだわり
佳き水の恵み。
談山の地はかつて、菩提酛で名高い正歴寺と並び称される僧坊酒造りの地であったといいます。
廃仏毀釈で資料は灰と消えましたが、かつて妙楽寺という寺があり、そこで醸した多武峰(とうのみね)酒は評判の美酒でありました。
また、談山神社の東門近くには、今も酒造りのあとが残り、酒造りに適したうまい水が湧いていたといいます。そして現在も多武峰は素晴らしい井戸水を提供してくれています。
佳き米の恵み。
明治の三大老農のひとりに数えられるほど有名になった中村直三氏は奈良県で生まれました。彼は稲の品種改良で栽培試験をとても厳密に行い、収穫も厳密に区別し、その収穫量を検査して記録したものが著書に記されています。
お米の品種改良は、その土地その土地の気候に合っており、作りやすいものおいしいものを求めてきました。その様な歴史をもつ奈良県のおいしいお米を使用して醸造しています。
3.おすすめの飲み方
・【西内酒造】特別純米酒 談山
米と米麹、水だけで製造したスッキリとしたお酒。吟醸酒の様な華やかなエステル系の香りを極力少なくする製造工程を踏まし、あまり、経過が急ぎ過ぎない様に、適度に、水加減をしながら製造致しました。純米酒は、搾る時期にきっちり搾る事が大事。
搾ったままの原酒の状態でアルコール度数が18%を越えない事に注意しながら製造しています。冷酒、または燗がおすすめ。
・【西内酒造】談山 貴醸酒
貴醸酒とはお酒を造る仕込み水の代わりに特に吟味された純米酒を使用するのが特徴のお酒でチーズプレートやチョコレートと相性抜群。
デザート感覚のような新しい味わいを楽しむには そのままストレートで、他ロック・ソーダ割り・アイスにかけるなど色々な楽しみ方ができるお酒です。特に日本酒に馴染みのない女性の方や、甘口のお酒がお好みという方におすすめ。
・【西内酒造】おすすめの2本セット
仕込み水の代わりに日本酒で仕込んだ贅沢なお酒の「貴醸酒」とすっきり辛口の「談山特別純米酒」、西内酒造おすすめの2本セットです。