日本酒とおつまみ②〜奈良漬で奈良を堪能〜
奈良土産の定番である「奈良漬」。
おにぎりの具やうなぎのお供として欠かせない印象がありますが、実は日本酒とも相性抜群です。今回のおつまみ特集第2回では、そんな「奈良漬」の魅力に迫ります!
1.奈良漬の歴史
歴史を紐解くと、奈良漬の最古の記録は昭和63年に長屋王の屋敷跡発掘調査の際に発見された「進物加須津毛瓜(たてまつりものかすづけうり)」等の記載がある木簡だといわれています。
平安時代中期に入ると、延長5年(927年)に編纂された『延喜式』の中に多くのことが記載され、その中の1つに「粕漬」という名で、瓜・冬瓜・ナスが記載されていたようです。
当時の酒といえば白く濁ったどぶろくを指していました。どぶろくの底に溜まるドロッとした沈殿物の染(おり)に野菜を漬けこんだものを当時の上流階級の保存食・香の物として珍重されていたようで、高級食として扱われていたようです。
2.奈良漬とは
奈良漬のポイントとなってくるのが、清酒づくりの工程で出てくる「酒粕」。その酒粕を再利用し、お漬物にしたものが奈良漬です。
平成27年5月28日農林水産省告示第1387号『農産物漬物の日本農林規格』によると、「なら漬け」は「農産物かす漬け類のうち、酒かす等を用いて漬け替えることにより、塩抜き又は調味したものを、仕上げかす(最終の漬けに用いる酒かす等をいう)に漬けたものをいう。」と記載されています。
奈良漬は白うり、胡瓜などが一般的ですが、西瓜や茄子、かぶ、人参、セロリ、生姜、ごぼう、筍、梅、大根、たまねぎ、メロン、すもも、柿、パパイヤ 等様々な野菜や果物が使われています。
3.「ならわし」取扱『奈良漬』
知る人ぞ知る日本酒おつまみの定番、「奈良漬」。ならわしで取扱のある奈良漬をご紹介します!アレンジとして、チーズを奈良漬と合わせて食べるのもおすすめです。
【森奈良漬店】奈良漬オリジナル詰め合わせセット(ならわしオリジナルセット)
瓜1本、西瓜2個、セロリ1個が入った、ならわし限定「森奈良漬店の奈良漬オリジナル詰合せセット」です。奈良漬を漬けてある酒粕は、他のお料理に再利用することができます。残った酒粕にお肉やお魚を数日漬けると美味しい粕漬が出来上がります。
【寿吉屋】やまと里の味(薬師味噌、きざみ奈良漬)
寿吉屋自慢の奈良漬(瓜、胡瓜)を一口大に切り揃え、さらに風味付けした酒粕に漬け込んでいます。洗わずにそのままお召し上がりいただけます。
4.おすすめ日本酒
奈良漬の濃厚な味わいには辛口・濃醇な日本酒がぴったり。ならわしでは奈良県下16軒の蔵元の様々な日本酒を取り扱っていますが、今回は2つの日本酒をご紹介します。
【今西清兵衛商店】春鹿 純米 超辛口
穏やかな香り、米のやさしい甘みとなめらかでやわらかな味わい、後口はドライでシャープなキレ味です。
【北村酒造】猩々 純米辛口 竹葉
端麗さを連想させる米の芳香を持ちながら、強めののど越しが感じられるキリッとした辛口です。
ぜひ様々な日本酒を飲み比べ、お好きな組み合わせを探してみてください!
5.まとめ
日本酒とおつまみ特集第2回では奈良の名産、奈良漬にフォーカスしました。奈良の地で日本酒と奈良漬をつまみ、奈良を堪能してみてはいかがでしょうか。
「ならわし」日本酒一覧はこちら